今回は、私のお気に入りの動物を紹介したいと思います。
日本ではあまり目にする機会の少ない、ウォンバットという珍獣です。
ウォンバットは、オーストラリアの南東部を中心に生息しています。カンガルーやコアラと同じ有袋類で、おなかに袋があります。大人のウォンバットは、体長80センチ~120センチ、体重15~35キロほどの大きさで、普段はちょこちょこと内股で歩きますが、いざという時は素早い動きを見せるユニークな動物です。「ウォンバット」という名前は、オーストラリアの先住民アボリジニ族の言葉で「平たい鼻」に由来するそうです。

私がウォンバットに初めて会ったのは、大阪府の五月山動物園でした。
私は、名前から勝手に、コウモリの仲間かな?と勘違いしていました。
でも、全く違いました。
名前の由来にもあるように平らで「くちゃっとした」鼻、「きゅるん」としたつぶらな瞳、
「ずんぐりむっくり」としたフォルム、「もふもふ」とした毛並み。
さまざまな擬音で表現したくなる、愛らしい姿をしていました。
行動は基本的にいつものんびりとしていますが、突然見ている人の方に近づいてきたりと、その予測できないマイペースな行動ぶりに、思わず時間を忘れて見入ってしまいます。
時折、飼育員さんが様子を見に来るのですが、その足元へテケテケと近づいていく、人懐っこい様子も見ていて飽きません。飼育員さんに抱きかかえられ、無抵抗かつ無表情で建物内に運ばれていく様子も、とてもユーモラスです。
日本では、来園者が触れ合える機会は残念ながらありませんが、オーストラリアではウォンバットを抱っこできる動物園もあるようです。
いつか飼育員さんのように、ウォンバットを抱きかかえてみたい、というのが私の夢です。

さて、今回は珍獣ウォンバットのユニークな生態と愛らしい姿を紹介しました。
日本では、大阪府の五月山動物園のほかに、長野県の茶臼山動物園でも見ることができます。興味のある方は、ぜひ会いに行ってみてはいかがでしょうか?