秋と言えば、読書。
というイメージは、夏目漱石が著書「三四郎」の中で引用した漢詩によって形成されたそうです。

時秋積雨霽〈時、秋にして積雨(せきう)霽(は)れ〉
新涼入郊墟〈新涼(しんりょ)郊墟(こうきょ)に入(い)る〉
燈火稍可親〈灯火(とうか)稍(ようや)く親しむ可(べ)く〉
簡編可卷舒〈簡編(かんぺん)卷舒(けんじょ)す可(べ)し〉
秋の長雨もやみ空が晴れ渡る頃
初秋の涼しさが郊外の丘にも広がり始める
秋の夜にはようやく灯りに親しんで
書物を紐解き読書を進めることができる
唐王朝の時代に活躍した中国の詩人・韓愈(かんゆ)が詠んだものです。
この詩の通りに秋の夜長の読書を楽しめるよう、今までに掲載された本に関する記事を紹介したいと思います。
まずはこちら。
小説の女王、皆川博子
長い夜が短く感じるような、一気読み必至の長編ミステリー。 18世紀ロンドンの物語のため、別世界を冒険してみたい方におすすめです。
次はこちら。
名探偵ならぬ銘探偵!?
現代日本が舞台のミステリー短編集なので、上記の小説に比べてとっつきやすいのではないでしょうか。 奇抜なキャラクターがお好きな方は是非どうぞ。
最後はこちら。
ZINEで形にする日常〟
ただ読書するではつまらない、そんな方は本を作ってみませんか?
自分の本はきっと愛おしく、読むのも味わい深いことでしょう。
いかがでしたか? 今回の記事が、読書の秋を満喫する一助となることを願っております。
