最近、ちらほら目にするようになった、「食べられる食器」。 今回は、そんな「食べられる食器」について掘り下げてみようと思います。
まず、「食べられる食器」が注目されるようになった経緯を少し振り返りましょう。 2020年7月、レジ袋の有料化が始まり、マイバッグを利用する方が増えたのではないでしょうか。 これは廃棄物、海洋汚染問題などの問題を解決していくための対策として始まり、既に4年が経過しました。 しかし、廃プラスチック量は依然として高水準で推移しており、海洋汚染問題も解決されていません。 そんな中、次に注目されているのが、プラスチックの食器類です。 実際、ファミリーマートが一部店舗でプラスチック製のスプーンなどの有料化を始めました。 このように、食器類でも脱プラスチックが求められる今、マイ食器ではなく「食べられる食器」に着目する企業が増えてきているのです。

例えば、ミニストップでは店内で提供されるソフトクリームのスプーンとして「食べるスプーン」を導入しました。 私も使用した事がありますが、使用後はおいしく食べられるだけではなく、ゴミが発生しないことで少しエコな気分にもなれるのがいいですね。
このような「食べられる食器」について3つ紹介します。
1.食べれるうつわ お弁当などに使用されるアルミやシリコン製のカップの代用として木村アルミ箔株式会社が開発しました。 海苔、おぼろ昆布、大豆、人参、大根のうつわがあり、それぞれ、お寿司やサラダなどとも相性が良く、カップごと食べられるのが特徴です。 エコでおいしいだけではなく、見た目も華やかになることなどから、利用者は広がっているようです。
2.エコプレッソ エスプレッソを美味しく楽しむための食べられるカップとして大阪でカフェを運営するテンセンス株式会社が開発しました。 カップはクッキーでできており、内部は砂糖でコーティングされていることで、エスプレッソの「苦い」というイメージがなくなり、「かわいい」「映える」とSNSやメディアでも話題になっています。
3.コロネクッキー 食べられるストローとして菓子メーカーのブルボンが開発しました。 甘さ控えめなクッキーでできているため、飲み物の味を邪魔する事はなく、使用後はクッキーの味わいを楽しむことができるようです。

今回紹介した物はほんの一部ですが、このように様々な企業が「食べられる食器」を開発しています。 「食べられる食器」は、プラスチックなどよりもコストはかかりますが、食べられるという話題性などから世の中に広がり、それが環境への配慮を考えるきっかけになればいいですね。 他にも沢山あるので興味がある方は調べてみてはいかがでしょうか。