サンタクロースは実在する!?

子どもの頃、大人になった今よりも世界は新鮮で、「わくわく」に満ちていました。
そんな懐かしい「わくわく」の中の一つに、クリスマス・イブに訪れるあの人の姿があります。
恰幅の良い体に赤い服をまとい、白いひげを生やしたおじいさん。
彼はトナカイのひく空飛ぶそりに乗り、部屋に靴下をつるした子どもたちにプレゼントを配ります。
そう、サンタクロースです。

クリスマス・イブの夜、サンタクロースがやって来るのを心待ちにして眠りについた子どもは、私だけではないでしょう。
いま私たちが思い浮かべるサンタクロース像が定着したのは、1931年。
アメリカの大手清涼飲料水会社の広告で、サンタクロースが描かれたことがきっかけです。


サンタクロースのそもそもの起源となると、はるか昔、4世紀までさかのぼります。 東ローマ帝国の小アジア(現在のトルコ)に実在した、聖ニコラウス。
彼はミュラという都市の司教で、常日頃から人々を助ける心優しい人物でした。
あるときニコラウスは、貧しさのあまりに娘を売らなければならない家族のことを知ります。
夜になってその家に足を運んだニコラウスは、煙突から金貨を投げ入れます。すると金貨は、偶然にも暖炉脇に干してあった靴下の中に落ちたのです。
金貨によって家族は救われ、めでたしめでたし。
サンタクロースが夜に煙突から入って来て、靴下の中にプレゼントを入れてくれるという伝統は、この逸話が由来となっています。
「聖(セント)ニコラウス」がやがて訛っていき、「サンタクロース」となったという訳です。


聖ニコラウスが実在の人物だとしても、本物のサンタクロースは存在しない――そんな考えがよぎってしまった人も、安心してください。
サンタクロースは確かにいるのです。
フィンランド北部、ラップランド地方の都市ロヴァニエミにあるのは、その名もサンタクロース村。
そこから300km北にあるコルヴァトゥントゥリの山中で、お手伝いの妖精トントゥと一緒にサンタクロースは暮らしています。
サンタクロースは毎日村に通い、世界中の子どもたちから届く手紙の返事を書いたり、トントゥの報告を聞いたり、プレゼントの用意をしたりしています。

そうやって仕事に励む本物のサンタクロースに、この村では会うことができるのです。
遠く離れた国にいるサンタクロースに思いを馳せるだけで、わくわくしてきませんか?
私は、子どもの頃に感じていたあの「わくわく」が胸によみがえりました。
願わくは、この記事がみなさんに「わくわく」を贈り届けられますように。

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